都会。それは、冷たい町――――。



「おはようございます」
「あっ、おはようございます!?」


二度目だ……。
あたしは、この喧騒とした世の中で、通行人に挨拶をされるという由々しき事態にさらされている。


おかしい。この街は、なにかおかしい。
おばあさんに声をかけられるのならまだしも、おばさんに声をかけられるのだ。
由々しい。
由々しい言い過ぎた。
いやぶっちゃけ、そこまででもないよね。
ここ、千葉だし。
田舎町だし。
まあなんてゆっか、こうゆう街もワタシ大好きですよ!てことで。


家の近くにモスバーガーがあったのでのぞいてみたら、つぶれていた。
ああ、あれだ。
あたしに無駄遣いさせなくてありがとサンフランシスコ。ってことだ。